新橋サラリーマンのこれまで
これまでの自転車歴と所感を、自戒も込めて書いておきます。
32歳 181cm71kg
自転車歴:11年
愛車歴
TREK 1.2(2012)→KUOTA KULT→FELT B16→SPECIALIZED TARMAC SL6 EXPERT→MERIDA SCULTULA 8000E(2018)→SPECIALIZED VENGE PRO(2019)→SPECIALIZED TARMAC SL7 10R(2021)
・TREK 1.2
大学2年のとき、当時法学ゼミの先輩だった元ラガーマンの先輩から譲ってもらった白青カラーのTREK。
乗車歴を見ても最も長い付き合いで、6年くらい乗っていた。
思えばこれが人生初ロードバイクだった。
元々、父親のクロスバイクを乗り回すようになり、自転車の魅力のもつ世界に足を踏み入れ始めていた自分にとっては、これが後の転機になったと思う。
軽快でいて、頑丈なアルミロード。この1.2には、ロードの乗り方からメンテナンスまで色々なことを教えてもらった。
ろんぐらいだぁすの某シーンではないが、一踏みごとに、まるで背中を押されているような加速力に、当時の自分は虜になったものだ。
ダボ穴があったのでリアキャリアをつけて、大学3年の時に四国を一周したのもこのTREK1.2。ある程度の拡張性も担保されていて、ツーリングから通勤特急号まで何でもござれな一台だった。
ただ、5年ほど前に通勤で使っていたところ、駐輪場での盗難に遭い紛失。最も思い入れがあった一台だけにとても残念だった。
小一時間、駐輪場の周辺を彷徨いて探し回ったことを良く覚えている。
・KUOTA KULT
KUOTAのロード/TT両刀バイク。シートポストを180°反転させることで、ロード、TTの両ポジションを出せることを謳った意欲的な車体だった。
まぁ、今だったら絶対考えないが…シートアングルが違うと、ロード用ポジションを出すことは難しかった。
当時はエアロフレームのマッシブな感じに憧れて、ボーナスでまとまった金を手にした瞬間に、池袋ワイズで吊るされていたフレームを即決で購入した。
縦にめっちゃ硬かった記憶がある。この時に入れ替えたホイールのshimano RS81 35が速かったのも相まって、フルカーボンエアロは速いなって感想を持っていた。
・FELT B16
TTバイク。KULTからエアロロードの見た目をもっと追求したいという欲求に駆られ、TTバイクをドロハン化すれば良いのでは、という安直な考えで導入。
暫くはTTバイクとして乗っていた。
TTバイクってホントに直線速いなと実感した経験。あと狭い所での取り回しが劣悪なことも。
ドロハン化後も、サドルを限界まで下げてもポジションが前乗りすぎたため(シート角の関係で当たり前だが)、コレジャナイ感が出て売却。
見た目はカッコよかった。見た目は。
・SPECIALIZED TARMAC SL6 EXPERT
転職して神奈川に戻り、フラっと立ち寄ったSBCで SPECIALIZEDとRETULFitに出会う。
KULTはかなり特殊なジオメトリーだったため、当時最適解とされるポジションは出ず、買い替えを決意。
今まで乗ったどのバイクよりも加速力、巡航力、車体の操作性どれをとっても高水準で、すぐにSPECIALIZEDのファンになった。
これを機にショップのイベントなどに出入りするようになり、本格的に自転車に乗り込んで行くこととなった。
・Merida SCULTURA8000E
全く不満のないSL6だったが、ダイレクトドライブのローラー台で使っていた所、リアエンドが削れてしまっていたため交換。
エンドまでカーボンだったから、結構行ってしまっていた。
ローラー台もここからGROWTAC社のF3.2に変更した。
一昔前の軽量級ザ・ハイエンドバイクといった乗り味で、硬い&軽い。自分のペダリングスキル、体力と全く釣り合っていなかった。
淀みなくパワーをかけて回す系のペダリングが上手くないと、進まなかった。自分のペダリングは臀筋・ハムで踏み落とす系だったので相性はあまり良く無かったと今でも思う。
今乗ったら、もう少しマシに走らせてやれたのだろうか…
申し訳なかったが、半年でお別れとなった。
・SPECIALIZED VENGE PRO
2019年、ディスクブレーキロードの規格統一が進み、これで規格乱立も落ち着くだろうと見ていたところに出てきた怪物コスパバイク。
SCULTURAに乗っていて、乗りこなせないことにモヤっとしていたことや、SPECIALIZEDの乗り味や操作性バランスの良さに惚れ込んでいた自分は、これを機に機材のディスクブレーキ化を決意。
油圧ディスクブレーキ・電動フル内装ルーティング、エアロフレーム&ハンドル、ワイドディープリムのホイールと全てのトレンドを押さえた一台だったため当時ブッチギリの走行性能で、文字通り世界が変わった。
操作バランスはコーナリング時のハンドリングは気持ち膨らむ程度にラフ。ペダリングは許容幅が広く、ベタ踏み系でも進んでくれたのは個人的に◎。
まぁ、このバイクのことは色んな人が事細かに言っているので説明不要かと。
取り敢えず、人生で一番自分に合ったバイクだったとは思う。
・SPECIALIZED TARMAC SL7 10R
現愛車(2022.4月時点)。2021年4月にVENGEでコーナーを攻めすぎて両輪がグリップを失って吹っ飛び、鎖骨を折った事件があり、一応フレーム交換した。
S-WORKSとは剛性比、乗り味を同じにしたとのメーカー触れ込みだが、素材を変えて乗り味が同じになるわけがないと思うんだが…笑
10Rはペダリングのスイートスポットが広く、VENGEのような踏み込み系でも進む印象。もちろん回転系のパワーの掛け方でも進むので使い分けが簡単に可能。
VENGEのハンドリングのダルさを取っ払ったような性能で、ダウンヒルも速い。
欠点は「S-WORKS」ではないという点のみ、あと150gばかり重いが、ヒルクライマーでもなければ大した問題ではない。
「S-WORKS」「約150g」にピンと来なければ10R、気になるならS-WORKSというチョイスになる。
以上が愛車歴となる。
ただ、曲がりなりにもレースなどにちょこちょこ出入りして、これだけいろいろ試してみた結果得た結論は「機材は何でもいい」ということだった。
厳密に言えば、自分にとっての最適な一台が見つかれば、何でも良い。
かかりの良さ、軽さ、ブランド、エアロetc..
バイクのセールスポイントは数多あるが、結局は自分の目的に沿っていて、それを達成するために「乗ること」自体を継続することに支障がなければ良いわけだ。
人によってはそれは当然ハイエンドではないこともしばしばあるだろう。ハイエンドは輝かしく眩しいモデルばかりだが、結局乗りこなせずに渋々乗り続けるor乗らなくなるということになるくらいなら、グレードを落とした方が良い。
全てのバイクから学ぶものがあった。
とにかく、今乗っている相棒は大事にしよう。